オタク女がストリップ(女)をみにいった話

2018年6月。場所、池袋ミカド劇場
 
一度、ストリップといふものを体験してみたかった。
 
レポ漫画とかでみたことがあるのは、女友達同士で連れ立って、
広い会場の広いステージの上で行われているストリップをみて、
「目の前でま○こ見せてくれた」「笑顔がかわいい」「スタイルがいい」など、アイドルを見るような感じで楽しんで、
「意外と女性客もいた」という雰囲気の中、エンタメとして楽しんだという内容。
 
そういう感じなら、1人でもいけそう!
……「おひとりさま」に慣れまくった寂しいオタクが、そんな思考になるのに時間はかからなかった。
 
近場の池袋駅で調べたら行きやすそうなところにあったので、仕事帰りにフラっと訪れてみた。
あわよくばそのままフラっと入って、見て帰ろうと思った。
 
 
 
 
 
 
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A post shared by 水戸 (@mito1146)

 
めっちゃ趣のある外観だった。
昭和じゃねえか。
いや、思ったより趣があった。思ったより昭和じゃねえか。
入り口が、扉じゃなくて、なんかビニールののれんみたいなやつだった。
 
池袋ミカド劇場、HPだけ見て行ったからまったく前情報がなくて、
いざお店を目の前にして、ヒヨってしまった。これ、今日の今日で、女1人じゃ入れん。勇気がいりすぎる。
その日は外観だけを見て、すごすごと帰った。
 

 
後日、公演の時間やシステムなんかを下調べして、もう一度出向いた。
仕事帰りに、「今日はストリップを見るぞ!!!!!」と心構えをしっかりして向かった。
意気込みのおかげもあって、その日は意外とすんなり、のれんをくぐることができた。
 
システムは、だいたい1日3回公演くらいのようだ。
料金を払い、入場券をもぎられ、暗幕をくぐって、中に入って観る。
一度入ったら、外出も自由。外出用のチケットをもらい、戻ってくる時にそのチケットを返せば良い。
だから早く入場すればするほどお得なわけだ。1日で最大3公演、全部見れる。
 
この時の話は、だいぶ前のことなのでかなり記憶が曖昧だ(感想をメモしておけばよかった)。
ただ、初めてのストリップで印象に残ったことは、それほど多くない。
 
・お下品でお下劣エンタメ(褒め言葉)
・みんな肌がきれい。VIOライン、だいたい全剃り
・キラキラ笑顔でま○こ見せてくれる
・観客の男性、大体2種類に分かれる
 
あと個人的には
・女の好み、二次元と一緒
・世界観エグい公演が好きだった
 
こんな感じ。
以下、一個ずつまとめていこう。
 
 
・お下品でお下劣エンタメ(褒め言葉)
まっさきに出た感想がこれだ。
本当に、ただただ、「大人の遊び場」である。
人体の美!古くからの文化!世界に発信!みたいなものでは無かった。
まぁ、そもそもそういうのを期待して行ったわけでは無い。期待通りである。それ以上でもそれ以下でも無い、ましてやそれ以外の何物でもない。
 
ただ、こういうのは規制されることなく、長く続いていけばいいと思った。
その理由は、「常連さん」と「演者さん」の繋がりを強く感じられたからだ。
 
ふたりグループもしくはソロでの演目が1つ終わると、チェキタイムがある。
この辺のシステムがまだよくわかっていないんだけど、ミカド劇場ではどうやら、1000円で1枚、デジカメで演者の人の写真を撮らせてもらうことができ、後日(あるいはその日ののちの公演の時?)現像したものを渡してくれる。
※基本的にストリップは演目後にこの「チェキタイム」と、最後に「おひねりタイム」(お札を下着に挟める)があるのがお決まりっぽい。
 
そのチェキタイムの時、だいたい写真をお願いするお客さんの顔を見て、演者さんが「今日もありがとう!」「また来てくれてありがとう!」「久しぶり!」「元気?」というように声をかけていることがほとんどだったのだ。
ミカド劇場は多くて30人くらいのキャパの会場なのもあって、お客さんのほとんどが常連さんなんじゃないか?と思うくらいの空気感だった。
現像した写真を渡すときも、みんな、お客さんの顔を見て「はい、あなたはこれ、あなたはこれね」と渡していた。撮るとき、名前は順番にメモしているようだったけど、渡す時は名前を確認しているようには見えなかった。
 
そんななかで、会場内で一番後ろの立見席で「後方彼氏面」をして立っている女は、ちょっと疎外感がある。
だけどそんな部外者な初心者マンでも、その空気感が、めっちゃあったけぇ〜〜〜というのはわかった。
 
まぁ、女の裸や、女の性器を生で見れたところで、同じ女にとっては、何にもならない。ぶっちゃけ。
異性の性器だったら、付き合ってもいない人のものを見る機会なんてないから、珍しくて興味深くて、また違った感情で見ちゃうだろうけど。
ストリップでものすごく人生観が変わったとか、衝撃を受けちゃったとか、ものすごくこの世界に魅了されたとか、そういうのは特になく。
実際、見終わった後の感想は、「なるほど、まぁこんなもんか」という感じだった。
(童貞捨てた人みたいな感想で嫌ですね)
 
あたらしい世界を知れて、またひとつ大人になっちゃったな。
これが、私のはじめてのストリップ体験の、おおまかな感想でした。
 
・みんな肌がきれい。VIOライン、だいたい全剃り
たぶん演者の方々は30〜40代のお姉様方。顔にはほうれい線とかが出始めてる方々なんやけど、
みなさん全身の肌がツルっとしていて、さすが裸を売りにしている方々はちげえや…となった。
ワイのママンが同じ年齢だった頃とは違うわ(比べるな)
あと陰毛はだいたい全剃りなんですね。そりゃパ◯パンのほうがま◯こは良く見えるもんな。
永久脱毛とかしてるんだろうか…
エロ漫画でたまに見る、陰毛を剃ったすぐ後で(ひげの剃り跡みたいな)ツプツプが点々と残っているのが好きなんだけど(つるっつるんに描かれているよりもリアルさがあるため)そういうのに近い状態でホンモノを見て、ほ〜んなるほどな…って感じに、…
 
あれ?この感想、意外とキモくないか?大丈夫?ついてこれてる?
 
ほかの女のま◯こなんてそうそう見る機会ないし、なんなら自分のだってどういう形してるかなんて、ほとんどの人が、まじまじと見た経験はないだろう。AVにだってだいたいキツめにモザイクかかっててよく見えないし。
なかなか無い体験ができる場所ではある。
 
・キラキラ笑顔でま○こ見せてくれる
ところで二次元の話だけど、エロゲ絵とかで、とくに萌え絵な絵柄で多いんだけど、にっこりアイドルみたいな笑顔でおっぱいを出している絵がよくある。
これがもともと全然好きじゃなかった。嫌いだった。
恥ずかしいところを露出しているんだから、そんな可愛い笑顔でいられるわけないやろ…こういうのが男の夢っていうのか?キメェ…とすら思っていた。
しかしストリップでこの考えが180度変わった。ニコニコ笑顔でおっぱいやま◯こ見せてくれる女、かわいい。エロかわいい。になった。
衣装を着ている最初の状態から、だんだん脱いでいき、おっぱいを出す瞬間や、おまたを広げて「ご開帳」する時に、客席からはやんややんやと拍手が起こる。その客席の反応で、演者も嬉しそうにニコニコになりながら、お尻をフリフリしたり、音楽にノリながらま◯こを見せてきてくれる。
 
か、かわいいじゃねえか………………。
 
おそらく自分よりも年上のお姉様に対して、そんな、おじさんみてぇな感情になってしまったのであった。
お互い楽しいならそれがいちばんだよな(?)。
 
・観客の男性、大体2種類に分かれる
まず、「眼鏡」そして「頭皮がそろそろ寂しくなってきた頃」の方々。会社の部長とか、課長とか、中小企業の役員とかっぽい見た目の方々(偏見オブ偏見)。
そして、「短髪」で「ガテン系っぽい」見た目の方々。
グラデーションみたいに、この間の方々ももちろんいるが、だいたいこのどちらかって感じだった。
オタクっぽい見た目の男性や、女性客は1〜2割。
メインの年齢層はおおむね、おそらく、40代〜50代くらいの方々なのでしょう。50代くらいが多そうに見えた。
 
あと、印象に残ったのが、後述する女性人気もある演者さんのときだけに客席に入ってきた人がいたこと。スーツを着たサラリーマン風の男性で、40代か50代か......年齢はよくわからなかったけど、他のお客さんよりも小綺麗で、仕事終わりなんだろうな~って感じの人だった。最後の演目の人だけ見に来たのかな?ファンなのかな?同じ演者の人の他の公演も、色々見に行ってたりして......などと、勝手に色々想像してしまった。
 
・女の好み、二次元と一緒
この最初に行った公演のときに、より印象に残った人は、上記の「ニコニコ笑顔のアイドル」女性のほかに、
クモ女みたいな衣装で出てきて、濃いめのアイメイクで、挑発的な雰囲気の演目をしていた人が、個人的に好みだった。
「二次元の好みと一緒だな…」となった。
強そうな女が好きだ。
 
・世界観エグい公演が好きだった
ツイッターで事前に知っていたのが、ストリップのファンらしき人からリプで教えてもらった「浅葱アゲハ」さんという人だったんだけど、この方、どうやら女性ファンも多い方らしい。
この方の演目が他の演目とは空気が違くて、これだけは、上記の「お下品エンタメ」とは違うものがあった。
エロさはあんまりなかった。美しかった。
 
演目にはストーリーがあった。大きな銃を持って、ぼろぼろの布をまとって出てきて、効果音の演出などもあり、戦争や抗争のさなか?というのが想像できた。そんなみすぼらしい格好の女性がやがて、縛られて、押さえつけられて、犯されてしまい、だんだん裸にされていってしまう。
もちろん舞台の上にはひとり。要するに一人芝居なんだけど、空中で両手を押さえつけられているような動きや、相手の男がいないのに「あぁ、今、無理やり挿入されているシーンなんだな」というのがわかってすごかった。
女性ファンが多いのも納得。これは男女関係なく見入っちゃう。
あと、リボン?(天井から吊るされた布)を使って空中でくるくるするようなパフォーマンスもすごかった。肉体美だ!
サーカスの演目とか見てるような気分になっちゃった。
→調べたら「エアリアル」というようですね。実際、サーカスから取り入れられたパフォーマンスだそう。
 
これは、ぜひ大きい舞台でも見てみたいと思った。
ただ、小さな舞台だからこそ、距離が近くて、迫力があった。
 
 
【男のストリップ(メンズダンスバー)にも行った】
→この話は後日また上げたい。
(一つにまとめようと思ったら、女のストリップ話が意外と長くなったので分けます)
 
 
【もう少しだけ続くんじゃ】
そして、女のストリップの話、もう少しだけ。
 
2022年11月。場所、ふたたび池袋ミカド劇場
 
このあいだ日中、久々に劇場の近くを歩いていたら、「SMフェスタ」の文字が見えたので、また行ってみることにした。
SMショーも未体験なので、行ってみたかったのだ。
 
ただ……これは、自分が思っていたSMショーとはちがった。ので、SMショーは改めてまた別会場で行ってみたい。
見に行ったのはソフトSMっぽい内容だった。がっつりSMっぽいことのみしているショーに行ってみたいのだが、
やはり新宿なのだろうか…?(ド偏見)
 
今回は、ディルドを舞台上でほんとうに挿入しているらしかったり、女同士のキャットファイトで少々ソフトリョナ的な表現があったり「貝合わせ」があったり、以前見た時よりも内容は濃いものになっていたんだけど。
足に縄が巻いてあるのみで、ほかSMらしい要素はない、など、ちょっと物足りなかった。
 
2回目、行ってわかったことは、
演出や演目の内容などは、基本的に出演者の方が自分で決めて、やっているらしいということ。
「浅草ロック座は全体で演出を行っている」とストリップ詳しいニキにちらっと教えて貰ったけど、つまりはそれ以外は基本は全部、出演者任せってこと?プロデュースも全部自分でやってるってことかな?それはすごいし、大変だ。
キャットファイト演目の時は、プロレスの衣装着て出てきてリングの上っぽい演技とかがあったんだけど、足ツボマッサージのシート?(石がくっついてて踏むと痛いやつ)が出てきて、相手に無理やり歩かせて痛~い!ってさせたり、片方を椅子に縛ってアツアツおでんを出してきて食べさせるというダチ○ウ倶楽部をやったり、型破りでとても面白かった(色々やった後に電マを出してきて、服を脱がせて相手を責める、という、ちゃんとエッチな展開になる)
チェキタイムの時に、アツアツおでんについて「会場にちゃんと許可は取ったからね!」と仰っていて、全部自分たちで考えてるんだ......となった。すごい。エンターテイナーだ。
 
ひとつの演目でのみ、バラ鞭を二回か三回、おなかと背中にバチン!て当てて、女性が痛そうにしているところ見て、隣で立って見てる男性客が「くぅ〜〜いたそ〜〜」みたいな反応だったのですが、自分はそこだけで「あっ…………♡♡♡♡♡♡」「んんっ…………♡♡♡♡♡♡」てなっちゃったので、自分はやはり素質がありそうだということだけはわかりました。
だんだん求めるものがはっきりしてきたので、探してまた行ってみようと思います。行ったらまたレポしますね。必要であれば(?)。
 
自分が体験するのには全然興味がなくて、痛いのも傷が残るのもいやだし、うまくできなくて相手を痛めつけるのも嫌だし、だからSMバーではなくただショーが見たいのだが、
あわよくば舞台上で、愛撫ではなくシンプル「痛み」でガチでイッている人が見れるのが一番いいんだけど、そんなのあるんだろうか?
 
オタク女の冒険はまだまだ続く。