スカーフェイス(曲と映画)初見感想を話したログ①

クロスアライン発売1周年ですね!おめでとうございます!

「Scarface」の試聴(トレーラー)がアップされたあと、元ネタになっている映画を見た2人のヒプメェオタクの語りです。※途中までです。

※ネタバレあります。

 

■曲の第一印象
水戸(以下「み」):試聴!トレーラーを!お聞きになりまして!?
ほりい(以下「ほ」):聞きましたよ〜
み:あんまり試聴で聞きすぎると、フルを聞いた時にインパクトが少なくなってしまう気がして、あんまり聞かないようにしようかなって思ってるんですけど…めちゃめちゃ聞いてしまいましたね。いや〜どこからお話ししたら良いのか…あんな、あんなオシャレとは…
ほ:思いませんでしたね?そして、このタイミングで来ると思いませんでしたね
み:あっ、確かに。どつが初っ端だったのでね
ほ:はい。バトル順かと思ってました
み:皆さん…そのつもりでいたら、「えっ!?今日!?」みたいな
ほ:そうそうwww
み:いや〜あの…トレンディ〜な…ごめんなさい音楽ジャンルが詳しくなくて…また新しい曲調で…まぁ近いといえばYokohama Walkerなのかな?
ほ:Yokohama Walkerを昼のヨコハマとすると、スカーフェイスが夜のヨコハマですよね
み:「朝のような夜」とかありましたね。あのなんていうか…なんていうんだろうこれは…「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ〜♪」みたいな…「ブルーライト・ヨコハマ」とか…ああいう感じの…雰囲気が…(※ブルースや、曲の雰囲気が哀愁がある感じと言いたかった)印象どうでした?まず何を思われたか…
ほ:まさかラテンの曲が来るとは思わなくて。ヤッター!と思いましたね
み:なるほど!え、それは音?で判断できるようなものなんですか?
ほ:そうですね、パーカッションの…いわゆるカウベル、カンカンいうカウベルの、ラテンパーカッションの音がするのと。あとはピアノの繰り返すフレーズがありますね、あれがいわゆる「モントゥーノ(※ご本人注:正しくはトゥンバオ(tumbao)とのこと)」というラテン特有の…ラテンピアノの、やつです。それでラテンだなぁと思いました
み:へぇ〜!!何か似たような、これっぽい曲ってなんかあります…?
ほ:すごい有名な曲しかわからないんですけど、昔のアメリカのラテンバンドで「サンタナ」っていうのがありまして…あのジョジョ2部に出てくるサンタナの元ネタの
み:へぇ〜!そうなんですね。ジョジョってミュージシャン元ネタにしてる…ネタとかけっこうあるらしいですもんね?
ほ:そうなんです、その元ネタのバンドなんですけど、この曲とかそれっぽい…。ギターもね、ちょっと哀愁のある、左馬刻のバースに被ってきたりするじゃないですか、そういうところいいなぁ〜って思いますね
み:なるほどな〜!ちょっとググってみてみます、こういう感じかってあとで勉強しておきますね…!
ほ:あとでツイートしておきますね
み:ありがとうございます。いやぁヒプノシスマイクくんからは本当に学ぶことが多いなって…曲名が出てきた瞬間から、「これって元ネタこれじゃないの」っておっしゃってる方がいらっしゃって…いや、よくわかるな〜!っていうかいや知らん知らん知らん!って毎回なるんで…それを今まで繰り返してきたので…新しいことを、調べて「これか〜」って深めていくということをさせてくれるので。いつも新しいことを教えてくれてありがとうヒプノシスマイクくん…
ほ:ありがとう!本当ですね。私もツイートで見て、曲名の元ネタが映画じゃないかと。あぁじゃあ見よっかな〜って…。結構他にも見ておられる方とか調べてる方いらっしゃって。
み:気になりますよね!
ほ:ヒプノシスマイク界隈の方のディグり力というか…www
み:慣らされてる感じというか、ずーっと知らんことばっかり言われてたんで、いや知らん知らん!って、もう調べるしかないですもんね
ほ:みんな知らん知らん言いながら調べて、教育されていっているwww
み:本当にそう。教育されてる感じですよ
ほ:みんな頑張ってついていく姿勢がいいなぁと思いながら見ています
み:そうですね…なかなかもしかしたら、他の界隈では見ない動きかもしれませんが…
ほ:勉強熱心ですね。


■映画「スカーフェイス
み:観ましたよ、プライムビデオで
ほ:私も(笑)
み:プライムビデオで好評配信中!みんな見るといいよ!冒頭50分くらいまでは普通に観てたんですけど、途中からメモをしながら見ていたんで、思い出しながら話をしますね
ほ:感想を聞きたいですね、水戸さんの
み:最初、15禁?13?だったので、ああこれは血が出るんだなと…。でもどのレベルかって映画によっても違うんですが…直接的なこと(表現)はそんなになかった気がしますね…暴力描写はあれど…普通に殺害シーンとかもありますけど…グロ・ゴア表現のあるホラー映画とかよりは全然大丈夫だったので、よかった…と
ほ:そこはだいぶ…ただ、最初のチェーンソーのシーンうわー!なりませんでした?
み:そうですねwwwそれが一番かもしれませんね。
ほ:あそこが一番暴力描写としては露骨と言いましょうか
み:いちばん血が出てましたしね
ほ:痛そうでした。でも断面とかが見えないから
み:そうそう、隠してくれた、カットで
ほ:そこは優しいと思いました
み:そうですね〜。あの…所感としては
ほ:はい!
み:『可愛い』…主人公が…。可愛いって言うだけじゃ陳腐すぎるんですけど、破滅していくところ見てて、あーあーそんなんだから誰もついてこなくなっちゃうんだよとか思っちゃうんですけど。所々で、妹を大事にしているとか、暗殺する時に車の中に女と子供がいたから中止にしたとか…。「いや、憎めねぇ〜!」って思っちゃうんですよ…。
ほ:そう完全に悪にはなりきれないんですよねトニーはね
み:こういうところが好きなんだろうなって思いましたね、これを好きな方々は…。いや…好きだよ。わかる〜ってなった。荒くれ者のヤンキーが裏で猫飼ってるのみんな大好きだよねっていう
ほ:wwwww
み:えぇえぇ。サ上さんもその昔おっしゃっていましたし
ほ:おっしゃってましたねwwwやっぱりその辺は左馬刻様と重ねて見てたりしましたか?
み:いや、「ですよね〜!」っていう…このスピリットが受け継がれているんだなぁというのは、なるほどとなりましたよね。ほりいさんは…
ほ:前半の…前三分の一くらいまでの調子のいい時までは…こんなふうにビッグマウスと度胸とガッツで…「裏切りはなしだ」とか言われたりしてね
み:「絶対に裏切るなよ」とか言われてましたね
ほ:ええ、たまには仲間を裏切りつつも、踏み台にしながらも、成り上がっていったんだなと思いながら見てたんですけど、途中から、転落が始まるくらいからかわいそうすぎて、左馬刻を重ねるには…
み:あぁ〜そうですね。そこが違いですよね。映画のジャンルとしては「ピカレスクロマン」って言われてるらしいんですけど。悪役主人公というジャンルっぽいんですが、それって今までやってきた行いが全部ツケが回ってきて破滅を迎える運命になるというのが定石らしいんですけども
ほ:はい。定番の流れで
み:悲しくなっちゃいますけどねwwwでもピカレスクロマンって、最後、悲しい結末を含めて割と好きなところあって私は…www まぁヒプノシスマイクくんは違うんでしょうけれども。もちろん。MTCさんたちは違うと思うんですけれども。死んでもらっちゃ困りますからね!優勝してもらわないと困りますから
ほ:困ります!そう!


■レストランのシーン
み:たぶん(映画の構成が)前半と後半に分けられると思うんですけど。前半が成り上がっていくまでの…トントン拍子に、すべてのものを投げ打ってでも、危険を冒してでも成り上がるという感じで。そこから女にフられ、マニーっていう…仲間に愛想を尽かされ。途中から誰も信用できなくなり…。レストランのシーンとか、けっこう印象的だったと思うんですけど。自暴自棄になって、「あとは崩壊するのみ」みたいな…www
ほ:そう、あのレストランのシーンから急にトニーの目に生気がなくなると言うか。ぼんやりしてくる。暗殺に失敗してから戻ってきて…
み:それが感じられるのって役者さんすげぇ…。レストランのシーンの、俺は悪党だぞ、俺みたいな悪党はいないぞ、って周りの人に言うセリフ、めっちゃいいですよね…
ほ:あそこ、私は吹き替えじゃなく字幕で見たんですけど、英語がリズムよく韻を踏んで、畳み掛けて「ラップじゃん!」と思いながら、かっこいい〜と思って見てたんですけど…www
み:wwwwwなるほどー!え、ちょっと私も字幕で見たんですけど…気づきませんでした。もう一回見ますwww
ほ:ああ言うところもラッパーの人は好きなのかなって思いましたね。自分がメタメタな状態で、誰も信じられないってことを、カッコよくデカい声で言うっていう…生き様…。
み:そこもう一回見よう…。


■曲中にも出てきた「名台詞」
み:なんか、名言も多いらしく。今日、始まる前にシコシコと調べていたんですけど、「挨拶しな」…
ほ:「俺の友達に挨拶しな」ですね
み:そう!
ほ:私、あの名台詞だけ先に知っていて。というのも、私がクリーピーナッツのファンでして。ラジオをたまに聞くんですけど、R指定がたまにスカーフェイスの話をする時があるんですよね。リリックの中に名台詞を入れたい、とかね。出典を解説してくれるんですよ。なのでそのセリフだけ知っていて、どういうシーンで使われているのかなって思ったら、最後の最後のあんなやけっぱちな、絶対に負け確のシーンで言うとはね…と思って、ちょっと意外でした
み:確かに。最後、壮絶な…。蜂の巣みたいになる…
ほ:そうそう
み:台詞回しがめちゃくちゃいいですよね、あそこは…。


■印象的なカットなど
み:後半の…破滅していくところ、からは、「吸引」しているシーンがめちゃくちゃ増えるなっていう
ほ:ちょっと最後ギャグみたいになりますよね
み:そうwww最後の方はもうコメディーみたいな描かれ方…鼻に粉がついてるし…。あと侵入者が続々と入ってきて、カメラにアップになるところと、現実逃避しようとしているトニーのシーンが交互に映されるのが…wwwもう、もはやコミカルになっていたのは、「斬新…」ってなっちゃいましたね
ほ:序盤の、チェーンソーの手前の、アパートの外でナンパしていて、一方、トニーは中で大ピンチなのが交互に映るシーン
み:あそこもそうでしたね!あそこも見ようによっては可笑しい描き方ですもんね、外で女引っ掛けて遊んでる場合じゃねえ!みたいな…そういうところも意図してそうですね。喜劇的な…悲惨な現場だけど、コミカルに描くっていう
ほ:セリフの中にも、トラジックコメディだ、みたいなセリフあって、お!と思わず反応してしまいました
み:まじですか!すごい…うん、英語(リスニング)勉強しよう…。


■映画の画面作りの話
み:あとは、画面がきれいというか…キラキラとか美しい色とかではないんですけど、構図。画面の作り方が、いいな、きれいだなっていうのがけっこうあって。映画って…そもそもの話なんですけど、大きくふたつに分けられていて、ひとつが「リアリズム」といって、リアルを突き詰める映画のジャンル。突き詰められると、ええと、ノンフィクション映画…
ほ:ドキュメンタリーですね
み:ですです、ドキュメンタリーになる。で、もう一つが「フォーマリズム」っていう、逆に、映画の虚構の美しさを表現する。あまりリアルではなくても、象徴的な画面にする、とか。このフォーマリズムを感じたところが(スカーフェイスには)あって。例えばアジトで、麻薬王から、手下を連れて扉を開けて出ていくところ、壁一面に絵が描かれていて
ほ:あぁ〜そうですね、夕焼けの…
み:えぇ、その中に切り取られるように扉があって、その扉から出ていくところとか。リアルを突き詰めたらこんな画作りにはならないだろうな〜と。あとは、外で交渉をするシーンで…執事的な…使用人の人が…
ほ:ああ、殺し屋の人(の家)ですね
み:はい。(その家の)使用人的な3人の人が、テーブルをくるくる回って食事を下げたりとか、お茶を持ってきたりとか。そんな動き…普通するか?っていう。すごく高級なお家なんだよってことを表現したいんだな、と…。そういうのめっちゃ好きなんですよね、私。「ウテナ」とかめっちゃ好きなんですよ。象徴的な画面を作るみたいな表現が好きなので…。こういうギャングもので、暴力描写とかもあるような映画で、そんな画面作りって、珍しい…?というかあんまイメージにないなって思ってて。ギャング映画とかヤクザ映画ってリアル寄りにするイメージがあるので。逆にこういう、画面の美しいギャング映画って他にもあるのかな?って気になりました。
ほ:確かに、画面すごくきれいで、作り込みを感じましたね。たまたまそこに家具が置いてあったからこの角度になったわけじゃなくて、明確な演出の意図があって、こういうアングルになっているというのが…ひしひしと感じられる映画でした
み:そう、なんか意味が…ありそう…!。わかんない人からすると、わ〜なんかきれいだな〜って思うだけなんですけど、よくよく見たら意味があるかもって。だから2回3回と見て深めるタイプなんだろうなと
ほ:確かに…マイアミが舞台だったじゃないですか。明るい…、ヤシの木とか生えててね。レストランのネオンの印象もかわいかったりして。ああいうところと、やってることの…ギャップがありましたね
み:クラブのキラキラの感じとか、レストランの中とか、あとはアジトの中とか。アジトの中もデザインが…前衛的な家具とかあったような
ほ:ありましたね、トニーのボスのアジト。50'sのフィーチャー的な…曲線的だったり丸かったりして、モダンな感じの。あんまりボスに似合ってない…
み:wwwwwww
ほ:似合ってなくなかったですか?www
み:なるほど〜!確かに、かっこつけてる感なんですかね、あれは。虚勢を張っているというか、塗り固めているというか…「成金」感なのかな
ほ:逆にトニーが成り上がってからは、黒の内装で、ゴールドの装飾がブリンブリンについた…ところだったり、あのお風呂のジャグジーのシーンで、ちょっと過剰なぐらいのロココ調の、かわいい感じ
み:猫足のバスタブとかねww
ほ:そうそうwww


■「The World is yours」の飛行船(のちに公式MVにも出てくる)
み:私、はじめてスカーフェイスのこと知って検索して出てきた記事で見たもので、「World is yours」をそのままラップにしている人の動画があったんですけど、その人がPVでまさにジャグジーのお風呂に1人で入りながらうたってるっていうのがあって…おもしろかったです
ほ:やっぱラッパーの人はリスペクトで…
み:そうですね。「The World is yours」ってwwwってちょっと笑っちゃいました…成り上がっていちばん行くところまで行ったって所で、飛行船に「The World is yours」って書いてあって、それが空をワーっと飛んでいるのを見てる、っていうのが、ちょっと…ちょっと面白くて…wwww 麻薬王フランクを殺した後に、もう世界はトニーのものになるって時に…。それもフォーマリズム感を感じてしまいました…。
ほ:その言葉を、建てた家の…装飾につけちゃうという
み:最後のシーンにもね
ほ:電飾をつけてしまうという
み:そういうところも、ちょっとかわいいですよね
ほ:素直でいいなって思いました
み:wwwww「俺すごいんだぞ」を見せびらかしていく
ほ:家の作りも「俺が俺が」感がすごくて…
み:ブリンブリンを身につけているラッパーと何ら変わりはない…のかもしれん
ほ:そういうところも…ヒップホップ界隈の方からは好まれるのは…そういうことなのかなあと思いましたね
み:ホント、学びました、スピリットの部分を。しかもギャングスタラップでもかなりサンプリングされているってことが、Wikipediaにも書いてあった。早く知りたかった。教えてくれてありがとう…。


【今日はここまで!】

全部で2時間喋っていたのですが、上記で書き出しできたのが30分ほどなので、これだけの語りがあと3回分ある計算になります。語りすぎてて笑う🤣

随時ログとしてアップする予定(予定は未定)です🖐

 

【ウォッチパーティやります】

 

本日20時から映画「スカーフェイス」を一緒に観ましょう!どなたでも参加可能ですのでお気軽にどうぞ!